1. オンライン連載小説「リバウンド」

    オンライン小説『リバウンド』-015  エス市

    新幹線を降りてすぐに驚いた。待合室の6人がけソファーに座る全員が顔中に包帯を巻いていた。帽子を深くかぶっているものもいる。みな無口で周囲に緊張した空気が蔓延していた。電車が到着して、誰も聞いていないアナウンスが一瞬宙に漂って消えた。より我慢強い無口な時間がくっきりと流れた。みどりの窓口に並んでいるものや、おみやげやに立っているものの中にも同じように包帯を巻いた男女がいた。み…

  2. オンライン連載小説「リバウンド」

    オンライン小説『リバウンド』-014  リタ

    「まただわ」リタは地方紙を眺めてやりきれない気分になった。「田舎の自殺か?」デスクのアサノがオフィスに入ってきて挨拶がわりに言った。コートからは宿命的な…

  3. オンライン連載小説「リバウンド」

    オンライン小説『リバウンド』-013  真新しいヒフ

    師走のガクダイの駅を降りると風景が違って見えた。同じ風景なのだが色鮮やかで濃淡が強い。すれちがう人々が意地悪ではないような気がする。午後早い時間の東急ストア…

  4. オンライン連載小説「リバウンド」

    オンライン小説『リバウンド』-012 治験

    ドクターボノはシャワーを浴びたばかりの石鹸のにおいがかすかにした。剃り残しが見えた。昨日の事は夢ではないんだ。「眠れたか?」ぼくはなんだかまだだまされて…

  5. オンライン連載小説「リバウンド」

    オンライン小説『リバウンド』-011 健康的な二日酔い

    聞きなれない電子音が鳴った。ちょっとしたプールのようなベットに倒れていた。生まれて初めてと言っていいぐらい深く眠ったのかもしれないが気絶していたという方があって…

  6. オンライン連載小説「リバウンド」

    オンライン小説『リバウンド』-010 ドクターの告白

    ぼくは冷たいサケで酔った。もう尻が座っていない。とりだしたファイルをどのフォルダしまっていいのかわからない。何を質問していいのかわからないし自分が何を聞いたらす…

  7. オンライン連載小説「リバウンド」

    オンライン小説『リバウンド』-009 ビール、スシ、サケ

    研究所のエントランスを出ると青く高く広い空のずっと遠くのほうがオレンジ色に染まっていた。頬に乾いた風を感じる。Tシャツが軽くて気持ちいい。ドクターはスモールエク…

  8. オンライン連載小説「リバウンド」

    オンライン小説『リバウンド』-008 オールドファッション

    おまえちっともおもしろくないないとドクターがかぶりを振った。それでやっと白衣の男女は顔を見合わせたりカメラのスイッチを入れたりして空気がなごんだ。「オオサカ…

  9. オンライン連載小説「リバウンド」

    オンライン小説『リバウンド』-007 ポートランド

    月曜日の朝、ポートランド空港に着いた。構造物のあちらこちらに木材を使っていることになぐさめられながらもよろよろと通路を歩く。相変わらず自分がどこに向かっているの…

  10. オンライン連載小説「リバウンド」

    オンライン小説『リバウンド』-006 たこやき

    オオサカで起こったことをビサに話した。「治験って何をするのか全然わからないけど体を丸ごと提供するってことだよな?」「彼は研究者だから…

  11. オンライン連載小説「リバウンド」

    オンライン小説『リバウンド』-005 オオサカ

    始発電車に乗るためにビサが朝4時から包帯を巻くのを手伝ってくれた。全身に包帯を巻きジャージと長袖のTシャツで覆った。顔は包帯を少なめにしてマ…

  12. オンライン連載小説「リバウンド」

    オンライン小説『リバウンド』-004 ビサ

    死をぼんやり考えるとホームページを更新するのはどうでもいいように思えたが『ワイプ』検索結果で赤いメガネマークがついて嬉しかったのでとりあえずその日まで続ける事に…

目次

  1. オンライン連載小説「リバウンド」

    オンライン小説『リバウンド』-006 たこやき
  2. オンライン連載小説「リバウンド」

    オンライン小説『リバウンド』-012 治験
  3. オンライン連載小説「リバウンド」

    オンライン小説『リバウンド』-005 オオサカ
  4. オンライン連載小説「リバウンド」

    オンライン小説『リバウンド』rebound2021-はじめに
  5. オンライン連載小説「リバウンド」

    オンライン小説『リバウンド』-008 オールドファッション
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