患者さんからお聞きする日本でのアトピー治療の現状は、私が苦闘していた1982年頃とあまり変化がないような印象があります。とても複雑な思いです。ドクターのアトピー治療プログラムは、年々変化し続けています。それは患者さんに向き合っているからだと思います。
今日の情報がみなさんに有益であることを願います。
New Systemic Therapies for Atopic Dermatitis
最新医療情報:アトピー性皮膚炎、最新全身療法
1,黄色い丸が自己免疫疾患(免疫=体の中)
2,赤い丸が表皮バリア疾患(表皮=皮膚の問題)
ブルーの箱はアレルゲンやストレスなど外部からの影響です。毎日のスキンケアやアトピーについての正しい教育などが有効です。
下のグリーンの箱は遺伝子であり、これは患者さんのコントロール外で有る事を示しています。これは生まれ持った遺伝子の配列で左右されます。
適切な内服ステロイドや免疫抑制剤、ドゥプリマブなどは、免疫障害(黄色い丸)の方に効果があります。これは全身投与と言い、注射や飲み薬などで投与します。
黄色と赤の丸はお互いを悪化させあいます。両方に集中して治療する必要があります。